2011年2月に発表された四半期決算より作成しました。
DeNAとmixiは連結、GREEは非連結です。念のために。
単位:百万円 | GREE | DeNA | mixi |
従業員数 | 282 | 873 | 318 |
純資産 | 27,490 | 73,251 | 15,690 |
売上高*1 | 14,302 | 29,494 | 4,540 |
前年同期比 | 175% | 153% | 132% |
純利益*1 | 4,160 | 8,162 | 519 |
前年同期比 | 129% | 173% | 161% |
EPS(円) | 34.54 | 155.58 | 7,994.13 |
ROA | 0.17 | 0.14 | 0.05 |
CF*2 | 4,707 | 10,922 | - |
従業員一人当り売上高 | 50.72 | 33.78 | 14.28 |
*1:2010/10-12 *2:営業活動による当期キャッシュフロー
財務に関しては素人なので、テクニカルな分析は他の人に任せます。
まず、3社はSNSで有名ですが、事業展開が異なるため単純比較は難しいです。
GREEはSNSのみで、mixiはFind Job !という求人サイトも運営しています。
DeNAはECや旅行代理店事業、コンテンツ事業など比較的幅広く展開しています。
そのため、従業員数も、DeNAと他二社では二倍以上の差があります。
DeNA単体で見た場合でも、450人なので差があると言えるでしょう。
同じく経営資源である純資産もDeNAが群を抜いて大きいです。
経営手腕に評価の高い南場社長+豊富な経営資源は強力な組み合わせと思えます。
特にエンジニアはどこも不足しているらしいので、今後有利になるのではないでしょうか。
売上高で見てみると、これもDeNAが頭一つ抜きんでているように見えます。
先にも述べたように事業数と従業員数が異なるので単純比較はできないですが、
それでも、DeNAのソーシャル・メディア事業(モバゲー以外含む)25,411となっています。
また、内訳別に見てみると以下のようになります。
GREE | DeNA | |
広告収入 | 2,363 | 1,779 |
有料課金 | 11,938 | 23,420 |
表を見るとわかるように、広告ではGREE、有料課金ではDeNAがそれぞれ強いようです。
最近、GREEは、スマートホンにおけるアドネットワーク事業のアトランティスを子会社化しました。
このことからも、GREEは広告を重視していることが伺えます。
スマートホンにおける広告事業は今後の展開が読めないですが、大きな強みとなるでしょう。
一方、mixiは他二社と比べるとあまりぱっとしない数字に見えますが、堅調に伸びています。
mixiはプラットフォームに専念していることが、この違いを生み出したと考えられています。
従業員一人当たり売上高で見ると、GREEが1位となっています。
利益の出やすい有料課金を含むSNS事業のみを行っていることから、このようになったのでしょう。
DeNAはエブリスタなどの新規事業が、まだ軌道に乗ってないことが影響していると思われます。
以上のように、簡単に決算を比べた雑感をまとめてみました。
特に、似ているように思われるGREEとDeNAですが、実は方向性などに違いが読み取れますね。
DeNAは南場社長がコンサル出身ということもあってか、経営戦略重視といた印象を受けます。
さまざまな事業展開を進めていることが、その表れでしょう。
GREEは田中社長がエンジニア出身ということもあり、コンテンツ重視と印象です。
比較的、堅実的な経営をしているように思われます。
また、個人的なポイントしては、従業員や純資産といった経営資源の差が気になるとことです。
やはり、DeNAの大きな資本力と優秀な従業員は強みとなるでしょう。
今後の展開としては、スマートホンでの広告事業、海外展開が焦点となりますね。
特に中国進出は気になるところです。
*間違いがありましたら、ご指摘ください。
航平です!久しぶり!
返信削除ブログ読んでるよ~
特にこのネット3社の比較には興味持ってたから参考になりました。
また23日楽しみにしてるね~♪
>kohei
返信削除おれも航平のブログ、RSSに登録してるよ!
更新待ってます笑
23日はよろしく!