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2011年10月30日日曜日

[メモ]ソーシャルゲームが批判される2つの理由―人気者の転校生は嫉妬される理論―

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最近、GREEやDeNAに関するニュースが多くなってきています。特に、DeNAは球団買収の件もあり、かなりホットな企業です。

このGREEとDeNAについて気になることは、その批判の多さです。Twitterやはてブなんかを見ていると、月に一回は批判的な内容のツイートや記事を見かけます。

なぜ、そんなに批判されるのでしょうか。退会の仕方が不明といった明らかな欠点なども見受けられますが、それ以上に過度に批判をされている感があります。この疑問を、新規性・収益性の高さ、大衆への不理解という2点から考えてみます。



まず、第一にそのビジネスの新規性と収益性の高さが挙げられます。これはよく言われるように、出る杭は打たれる理論によるものです。新しい企業の癖に急成長していて、CMもバンバン出していて、その上に球団買収まですると。これは生意気だぞ、という理由ですね。

今回の球団買収に関する批判で、「DeNAのような会社が10年後もあるとは思えない。こんな不安定な企業が球団オーナーになるのは反対だ。」といった論調の意見を目にします。この意見からうかがえるのは、根拠のない非論理的な新しい企業に対する嫌悪だけです。



しかし、収益性が高く急成長しているだけでは、ここまで批判を受けることにはならないと思います。そこで、次に考えられるのが大衆への不理解です。

最近ふと気づいたのが、批判をしている人はいわゆる情報強者と言われる人たちがほとんであるということです。Twitter、ブロガー、2chなど、どれもいわゆる情報強者の人たちです。

そこで、世の中の人びとをざっくりと「情報強者」「大衆」に分けて考えてみましょう。以下は、あくまで主観に基づく仮説ですのでその点を考慮して読んでください。まず、批判をしているのは情報強者で、実際にGREEやDeNAを使っているのは大衆です。情報強者は、ソーシャルゲームがなぜ大衆の間で人気なのか理解できません。それほど、情報強者と大衆の間の認識や趣味・嗜好には乖離があるのです。よく「ソーシャルゲームの面白さがわからない」という声を聞くのも、このためかなと思います。

そして、情報強者は自分が理解できないのに人気のあるソーシャルゲームに対していら立ちを覚えます。情報強者は、情報に強く優秀であることを無意識にしろ自認しているので、「理解できない」というのは由々しき事態なのです。ソーシャルゲームは、自分たちの理解が及ばない得体のしれないモノなのです。そのため、ソーシャルゲームを批判することによって、自分たちの正しさを証明しようとします。

事実として、ソーシャルゲームが人気を博しているにも関わらず、「理解できないから、理解しようとしない」とするのはあまりに愚かであると思います。大衆を理解する視点を持っていないことを認めて、素直に理解しようとしたほうが何倍も利口ですね。



これら2つを単純にまとめてしまうと、批判の理由は得体のしれないものに対する嫌悪感と妬みによるものではないかと思うのです。

新しい転校生が、容姿がよく成績優秀ですぐに異性から人気になった時に起きると言われる嫉妬と僻みですね。しかも、なんで異性から人気なのかわからなかったら、余計にそうなりますよね。それと同じです。

これを「人気者の転校生は嫉妬される理論」としましょう。

そう考えると、批判している人がなんだかかわいく見えますね。

―おまけ―
最近面白いなと思ったエピソードです。非常に聡明な女性の先輩がいるのですが、彼女はソーシャルゲーム嫌いでした。理由は、「一度やってみたけど、面白さがわからない」というものでした。

ふむふむ、まあそんなものかと思っていたのですが、この前話してみたら「ソーシャルゲームすごい!いや、恋愛ゲームすごい!」と態度一変していました。彼女は、アニメや漫画といったサブカルに特別興味を持っているタイプではなく、ましてや恋愛ゲームなんか全く興味ないといった感じだったので驚きました。

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